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広島高速交通株式会社 令和4年度決算状況 |
(1)事業報告 |
開業29年目を迎えた当社を取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症拡大への警戒が引き |
続くものの、社会・経済活動の正常化が期待される中で徐々に落ち着きがみられる一年となりました。 |
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令和4年度の年明けからオミクロン株の流行が引き続いておりましたが、4月以降は感染症対策と経 |
済社会活動の両立に向けて行動制限の無い環境が続いたことから、当年度は大きな落ち込みもみら |
れずご利用の回復基調が継続し、当期の輸送人員は2,156万6,320人、1日平均で59,086人となり、前 |
期と比較して11.0%の増加となりました。 |
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運輸収入につきましては、輸送人員の増加に伴い13.2%の増収となる40億7,253万円、1日平均では |
130万5千円の増収となる1,115万8千円となりました。また、運輸雑収は9.1%の減収、付帯事業収入は |
0.2%の増収となり、営業収入合計では前期より11.3%、4億5,716万円の増収となる44億8,643万円と |
なりました。 |
これに対し、営業費用につきましては、不急の施策の先送りや車両更新に伴う整備費の減少などに |
より修繕費は減少しましたが、燃料単価の上昇などにより動力費が増加、車両や信号・通信設備の更 |
新に伴う固定資産除却費や減価償却費が増加したことなどもあり、前期と比較して6.2%、2億7,099万円 |
増加の46億3,094万円となりました。この結果、営業損益は前期より1億8,143万円改善しましたが2億5, |
879万円の損失計上となりました。 |
また、営業外損益では、前年度の車両更新借入に伴う借入利息の増加により7,981万円の損失計上 |
(前期比△3,711万円)となりました。このため、経常損益は、前期より1億4,431万円改善しましたが3億 |
3,860万円の損失計上となりました。 |
なお、特別利益として、パスピー割引に対する補助金1億3,780万円を計上しております。 |
これらの結果、法人税等控除後の当期損益は、前期より1億5,048万円改善しましたが2億541万円の |
損失計上となりました。期末の累積損失は99億9,909万円となっております。 |
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輸送の安全確保の取組としては、社内の運輸安全マネジメント委員会において、「事故、輸送障害、 |
インシデントの発生ゼロ」「コミュニケーションの活性化」を安全重点施策として設定し、各職場において |
取組目標を定めて訓練や研修を実施し、各種活動を展開いたしました。この結果、運転事故を発生さ |
せることはありませんでした。 |
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これからも安全を最優先として、お客様に安心・快適にご利用いただけますよう、輸送品質の維持、 |
向上に努めるとともに、これまでの新型コロナウイルス感染症の影響やエネルギー価格の高騰などを |
背景とした費用増も踏まえて、長期的に安定的な事業運営に取り組んでまいります。 |
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区 分
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令和3年度(営業日数365日) |
令和4年度(営業日数365日) |
年 間 |
1日平均 |
年 間 |
1日平均 |
輸 送 人 員
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定 期
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10,876,936人 |
29,800人 |
11,612,072人 |
31,814人 |
定期外
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8,543,533人 |
23,407人 |
9,954,248人 |
27,272人 |
計
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19,420,469人 |
53,207人 |
21,566,320人 |
59,086人 |
運 輸 収 入
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定 期 |
1,537,042千円 |
4,211千円 |
1,662,733千円 |
4,556千円 |
定期外 |
2,059,196千円 |
5,642千円 |
2,409,804千円 |
6,602千円 |
計 |
3,596,238千円 |
9,853千円 |
4,072,537千円 |
11,158千円 |
運 輸 雑 収 |
215,481千円 |
590千円 |
195,853千円 |
536千円 |
収 入 合 計 |
3,811,719千円 |
10,443千円 |
4,268,390千円 |
11,694千円 |
(単位:千円)
資産の部 |
負債の部 |
流動資産
現金及び預金
未収運賃
未収金
未収収益
貯蔵品
前払費用
その他の流動資産
固定資産
鉄軌道事業固定資産
付帯事業固定資産
建設仮勘定
投資その他の資産
長期前払費用
その他の投資等
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5,545,570
4,566,544
103,186
332,779
4,066
523,694
8,172
7,127
37,600,703
36,273,743
90,939
918,148
317,872
307,968
9,903
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流動負債
短期借入金
1年以内返済長期借入金
未払金
未払費用
未払法人税等
未払消費税等
預り連絡運賃
前受運賃
前受金
賞与引当金
その他の流動負債
固定負債
長期借入金
長期未払金
退職給付引当金
繰延税金負債
その他の固定負債
|
18,274,917
15,500,000
604,995
983,905
74,724
36,701
87,033
102,129
227,743
248,470
106,682
302,528
24,870,456
21,484,982
1,851,255
1,123,004
29,004
382,209 |
負債合計 |
43,145,373 |
純資産の部 |
株主資本
資本金
利益剰余金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金 |
900
10,000,000
△9,999,099
△9,999,099
△9,999,099
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純資産合計 |
900
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資産合計 |
43,146,274 |
負債・純資産合計 |
43,146,247 |
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております。 |
(4)損益計算書(令和3年4月1日から令和4年3月31日まで) |
(単位:千円)
科目 |
金額 |
経常損益の部 |
営業損益の部 |
鉄軌道事業
営業収益
営業費
営業損失
付帯事業
営業収益
営業費
営業利益
全事業営業損失 |
4,268,390
4,630,940
218,046
114,286
|
362,550
103,759
258,790 |
営業外損益の部 |
営業外収益
市補助金 ※1
その他の収益
営業外費用
支払利息
長期前払費用償却
支払手数料
その他の費用 |
241
14,725
73,012
9,891
11,688
185
|
14,967
94,777
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経常損失 |
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338,601 |
特別利益
国・市補助金
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137,806
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137,806
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税引前当期純損失 |
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200,794 |
法人税、住民税及び事業税 |
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4,660 |
法人税等調整額 |
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△43 |
当期純損失 |
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205,411 |
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております。
※1 地下鉄区間インフラ部整備に係る借入金利子補助金です。
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